ハテナ?の王女さま

                    ハーディ ガーディの日々雑記             

香月泰男と野町和嘉

私はかつて2回だけ
展覧会場で泣いたことがある。

そのうちの一つは
画家、香月泰男の「私のシベリア」。

香月泰男は第二次大戦中、満州に送られ
戦後はシベリアで
抑留生活を強いられた画家だ。

生と死のぎりぎりの狭間で
極寒の中2年近く
飢餓と強制労働を生き抜いた画家。

常に死と隣り合わせの限界の体験は
帰国後、「シベリア・シリーズ」として発表され続けた。

それは、作品というにはあまりに苦しく
まるで彼の地で息絶えた仲間への
そして、失った香月自身の分身への
鎮魂の詩のように思えるのだ。

彼はシベリア・シリーズを描く事で
再び日本の土を踏むことのなかった仲間たち
そしてシベリアに残してきた
彼自身の片割れを
弔い続けたのかもしれない。

そしてそれは私たち一人一人が内在する
生の苦しみに対する
鎮魂の詩のようにも思える。


私が計らずも涙を流したもう一つは
野町和嘉の「祈りの大地」

これは写真家、野町和嘉が
世界各地の祈る人々を撮り続けた
その記録だ。

キリスト教、チベット密教、イスラム教・・

そこには宗教の違いを超えて、
絶対の真実を前にふるえて佇む
一人一人のちっぽけな人間が
写しだされている。

野町和嘉の写真。
なぜかそれは人間としての
写真家の存在を忘れさせる。

人間としての限界を超えた
なにものかの視線を感じさせる。

彼の撮る人々の姿は
肌の色の違いを超えて
宗教の違いを超えて
話す言葉、習慣、思想を越えて
私たちに迫ってくる。

彼らと同じ列に並び
彼らとともに祈ることで
私たちは神に近づくのだろうか。

分断された私たちが
支流から大河に注ぎ
いつか大海へとつながる道を
求めるかのように。





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