ハテナ?の王女さま

                    ハーディ ガーディの日々雑記             

される側の事情


先日ある男性からこんな話を聞きました。

彼はボランティアをしているらしいのですが
彼が担当する人は、面倒みてあげても感謝すらしない。

それどころか、嫌そうな態度をとることまであるので
ボランティアを続けたい気持ちはあるのだけど
どうしても気持ちがダウンしてしまう、とのこと。

そりゃ人間ですからね。あたりまえですよね。

実はこの問題、私も昔介護をしていた時に
ぶつかりました。

今は亡き我が家の祖母はバリバリの明治生まれ。
ものすごい無口で、気丈と頑固を絵に描いたような人。(笑)
でも同時にとてもやさしくて
まったくいやしいところのない人でした。

それでも年には敵わず
最後の5年くらいは痴呆もあり
ほとんど24時間介護となりました。

夜中の徘徊はあたりまえ。
食事の時でも食べたくない時は
どうやっても口に入れません。

ちょっと台所に行ったすきに
窓から全部すてられる、なんてことも・・・。(涙)

食事だけでこれですから
他にも入浴、下の世話、お散歩・・
もう労働としては相当にキツイ。

そしてちょうど彼女にいわゆる
痴呆が入り始めた頃のことでした。

食事をしても忘れちゃうし、お金がないと言い出したり・・
(よくあるパターンです)
でもそれと同時に、徐々に元気がなくなっていったんです。
ボーッとしていることが多くなり、何か悩んでいるようでした。

祖母が亡くなった後に知ったのですが
この時期には鬱になる方が多く
単に痴呆と勘違いされることがとても多いそうです。

痴呆の初期の頃ってね
本人が自分でも、なにかおかしい、ということに気づくんです。

そしてそれが痴呆だとわかった時には
本当に強いショックを受けるのです。(当然ですよね)

その時期はとてもイライラしているようだったし
口数も少なくなりました。

着替えでも、食事でも、入浴でも
ありとあらゆることを嫌がりましたし
私の祖母の場合は
「殺してください」 などとよく口ばしっていました。

私はそれが悲しくて悲しくて
どうにか彼女に希望を持って欲しかったのですが
二十歳そこそこの私には
90年近く生きてきた祖母の気持ちを
理解するには幼すぎました。

彼女が元気になるようにと、いろいろ考えましたが
残念ながら、それらが功を奏したとは言えません。

介護、介助の難しさは、ここにもあります。
どんなに介護や介助をしても
悪くなっていくこともある、ということに
向き合わなければならないということです。

私たちは、何かを思考、活動することによって
アイデンティティーを確認していますよね。

でも、常に介護や介助をされる側、というのは
それだけでも自分のアイデンティティーを
維持するのがとても難しいのです。

それでも彼らが常に穏やかであるとすれば
それは、私たちがしている以上の
忍耐と強い精神力の表れなのだと思います。

たしかに彼らが常に感謝してくれて穏やかであれば
介護する側も気持ち的に楽なのですが
彼らの気持ちが荒れている時には、それなりの理由があります。

祖母と一緒に病院に行くと
「はぁーい!お口クチュクチュしましょうねぇ~!」
などとよく看護婦さんに声をかけられていました。

普通だったら、大の大人に対してそんな口はききませんよね。
それは完全に子供に対する口のきき方です。
こういう時、祖母は完全に無視していました。(笑)

もちろん看護婦さんに悪気はないのですよ。
いや、むしろやさしい人だと思います。

でも、これはやられる側からすると耐え難い苦痛です。
彼らは私たちが気づかないところで
傷ついていることがとても多いのです。

傷ついたり、ままならない現実を受け入れたりする時
誰でも人にやさしくする余裕なんてなくなりますよね。
それは人間ならだれでも同じこと。

そして、祖母のそんな状況と毎日格闘するうちに
少しずつ私なりの答えが浮き上がってきました。

それは
彼女の苦しみを否定しない、ということ。
理解できなくても良いから認めて、待ってあげる
ということでした。

このことが理解できると
介護の仕事が少し楽になりました。

気持ちの上ではもちろんですが
なぜか、実際の負担も少なくなったのです。

なぜかというと
私が彼女のペースを認めたことで
彼女自体が安定していったからでした。

おそらく、彼女の苦しみを取り去ってあげたい、と強く思っていた頃の私は
実は彼女にとっては負担になっていたのかもしれない、ということです。
彼女が混乱している時に、元気づけようとして
無理を強いていたのかもしれないのです。

これはその後の私にとっても
とても重要な気づきになりました。

やさしさとおせっかいの違いは本当にむずかしいですね。
私は元来ちょっとおせっかいな方なので
このことで逆に相手を否定することのないように
今でも気をつけたいと思っているのです。





スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kumokumo333.blog31.fc2.com/tb.php/69-224977fb

 | HOME | 

プロフィール

Author:Yoko Hurdy
東京(国分寺・新宿)にて
★子宮ヒーリング
★0のセッション
★瞑想会 講座

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

詳しくはHPをご覧ください。↓↓

★Hurdy Gurdy★
ハーディ ガーディ HP


お問い合わせは↓こちら♪
hurdygurdy.ciao@gmail.com

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

最新記事

最新コメント

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリ

お知らせ (42)
体験談 (35)
0のセッション (8)
子宮ヒーリング (66)
リコネクション (17)
リーディング (2)
天然石アクセサリー (9)
スピリチュアル (13)
雑考・雑記 (201)
心と身体の話 (36)
自然 (14)
アート・音楽 (12)
不思議な話 (12)
未分類 (49)
瞑想 (18)
瞑想会 (12)

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示